夢の舞台へ
Photo by Bunchaca
2014 日本ダービーにて。
今週末はいよいよ『日本ダービー』。
競馬の祭典であり、あらゆるホースマン、競馬ファンの『夢舞台』でもあります。
今年、その『夢』を叶えるのは、どの馬か、どの騎手か・・・。
武豊騎手は、
『「◯◯ジョッキー」と呼ばれるのはダービーの優勝ジョッキーしかいない。』
と仰っています。
それだけ、特別なレースであり、3歳馬の時だけ、競走馬として、たった1度しか走れないのがダービーでもあるのです。
スターティングゲートに入れる馬はわずか18頭。何千頭ものサラブレッドが生命を受けて、無事にこの舞台を踏めるのはこの18頭しかいないのです。
そして、
三冠馬への挑戦が出来るのは、皐月賞を勝った馬、ただ1頭のみです。
今年は8番人気で皐月賞を制したディーマジェスティが、二冠目に挑みます。
パートナーは、ベテランの蛯名正義騎手。武豊騎手と同期で、デビュー30周年を迎えました。
ダービーは「ベテランの騎手が強い」とも言われたレースで、2着はあっても優勝がない、という騎手が多くいます。蛯名騎手も、ダービーになかなか手が届かない1人。エルコンドルパサーとコンビを組んで世界をアッといわせる活躍をした実力者であっても、ダービーだけはなぜか、手が届きそうで届かないレースです。
武豊騎手はダービーに勝つまで10年を費やし、スペシャルウィークで勝った翌年にはアドマイヤベガで連覇を達成。今やダービー最多の5勝を挙げています。
横山典弘騎手もロジユニヴァースでダービーを勝つまで、なかなかダービーを勝てなかった1人。メジロライアンとのコンビで挑んだ若き日の横山騎手も、ダービーという関門に幾度となく跳ね返されているのです。
写真にあるワンアンドオンリーで2勝目を挙げた訳ですが、この時は橋口調教師の悲願を叶えた勝利でもあるのです。
その時の2着・イスラボニータに騎乗していたのは蛯名騎手。
絶妙な手綱捌きで勝ち馬とは遜色ない騎乗をしていても、僅かの差で2着に敗れてしまう、それがダービーの怖さでもあるのです。
「もっとも運の良い馬が勝つ。」
と、ダービーは昔から例えられます。
速さと強さだけでは勝てない。そこに「運」を兼ね備えてこそ、ダービーの栄光に輝くことが出来るのでしょう。
ディーマジェスティを管理されているのは二ノ宮敬宇調教師、いわずとしれたエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタを管理した名伯楽です。そして、蛯名正義騎手とのコンビで2度、凱旋門賞2着を経験していることでも知られています。
今回のディーマジェスティはいわば二ノ宮調教師と蛯名騎手との悲願を叶えるべく現れた馬なのかもしれません。
凱旋門賞への一次登録も済ませ、ダービーをステップに再度、世界を見据えた戦いに挑むわけです。
是非とも勝ちたい一戦。
ホースマンとしての『夢』を今年こそ・・・。
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