最後の走りを存分に。

2017年12月24日。
キタサンブラック、最後の戦いへ。

第62回有馬記念は1枠2番に。

3回目の有馬記念で3度目の正直になるか?

思う所はいくつもあると、そう思います。

2016年 天皇賞・春(京都競馬場)


ボクは、ある一頭の馬が大好きでした。

メジロマックイーン。

祖父、父、子の三代連続で天皇賞を制した稀代の名馬。

悪夢の降着、まさかの敗戦、そんな挫折も乗り越えて、初の10億円ホースにもなった名優でもあります。

心残りだったのが、彼の引退式に行けなかったこと。あれだけ心底から好きだった馬を一目見に行きたかった思いが、今のボクの原動力です。

ディープインパクトもフランスまで追っかけて、最後の有馬記念で彼の走りに感涙しました。3冠馬を間近に、そして3冠全ての走りをこの目で競馬場に行ってみることが出来たのは、ボクの財産であると思っています。
2006年 有馬記念(中山競馬場)


ディープインパクト以降、沢山の優駿を見てきました。オルフェーヴルの3冠は、まさかまたこの目で見ることが出来るとは想像だにしなかったし、最後の有馬記念での圧巻の走りはこころを揺さぶられました。

しばらくは、これぞ!と言う美味いに出会えなかったのですが、キタサンブラックはそのこれぞ!という琴線に触れた久しぶりの馬でした。
2016年 産経大阪杯(阪神競馬場)


彼の成長ぶりは、今まで見たことがないくらいの衝撃でした。4歳の彼より5歳の彼、この馬体といったら、まさに北斗の拳のラオウよろしく素晴らしい馬体のパンプアップぶりです。

産経大阪杯では、2着に甘んじるものの、続く春の天皇賞でカレンミロティックにハナ差競り勝ちG1レース2勝目。宝塚記念3着後は休養に当て、あき初戦の京都大賞典を自身初の1番人気で制し、ジャパンカップで3勝目のG1制覇を成し遂げます。
有馬記念は好枠を引き当てるも、勢いのある3歳馬サトノダイヤモンドに僅差敗れ2着に終わりました。
2017年 大阪杯(阪神競馬場)


5歳を迎え充実一途のキタサンブラック。
前代未聞のG1レース三連戦が春の課題でした。

G1昇格初戦の大阪杯は、後続を寄せ付けぬ快勝で初代の大阪杯覇者に輝きました。

続く春の天皇賞は1番人気に応えての圧倒的なレコードで勝利。ディープインパクトがマークしたレコードを更に更新するタイムで快勝しました。

2017年 天皇賞・春(京都競馬場)


次走の宝塚記念も圧倒的1番人気に推されましたが、9着に大敗。レコード反動もあったのか、らしさを見せられ沼間の敗戦に肩を落としたファンも多かったはずです。

秋も王道G1の三連戦を選んだ陣営。
初戦の天皇賞・秋は台風接近に伴う超極悪馬場の中での戦いとなりました。

スタートで後手を踏んだキタサンブラックは、不利を物ともしない落ち着いたレース運び。いつの間にかにスルスルと先団を捉えるとスパート。道悪巧者のサトノクラウンを抑えての勝利を成し遂げました。

2017年 ジャパンカップ(東京競馬場)


連覇の掛かったジャパンカップは1番人気におされるも、シュヴァルグラン、レイデオロの後塵を拝しての3着。落鉄の影響がどうやらあったともいわれますが、シュヴァルグラン鞍上のボウマン騎手の巧みな手綱さばきが目立った一戦でもありました。

そして有馬記念。

キタサンブラックにとってのラストラン。

金曜日前売終了時点では圧倒的1番人気に推されています。好枠を引き当て、期待も大きいキタサンブラックですが、軒並みライバルが外枠を引いたこともあり、単勝人気が揺るぎないものになっているようです。

有終の美を飾るに相応しい舞台。
もちろん、今年の全てがG1レースと言う王道を歩んで来たのはキタサンブラックただ一頭です。

厳しい戦いを乗り越えて、悲願のグランプリ制覇なるか?

ファンとしてはキタサンブラックの勝利を信じるのみです。ライバルだって黙ってはいませんが、それをねじ伏せてこそのキタサンブラック。

彼の勇躍を信じて、

そして、無事にゴールに戻ってくることを願って。

頑張れ!キタサンブラック!

Self Portrait

日々の感じたこと。 ボクの好きなこと。 思いつくまま、 綴っていこう。

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