第153回 天皇賞(春)
最後の2頭併せはどちらが出ているのか?
手に汗にぎる戦いを凌いだのはキタサンブラックと武豊騎手。
昨年の菊花賞に続く2度目のG1制覇となりました。
父ブラックタイドはディープインパクトの全兄。キタサンブラックはその父の代表産駒としての地位を固めましたね。母系には名スプリンターとして名を馳せたサクラバクシンオーがおり、血統から言うと長い距離は決して適正距離でない、という見方が一般的のようです。
しかしながら、スプリンターというのは単にスピードだけでは通用せず、その瞬発力とスピードを維持するだけのスタミナが備わってなければならない、という見方をされるかたもいるとのこと。
確かに、障害競走ではステイヤーよりスプリンター血統が活躍することがままあり、名ジャンパー・ブランディスはサクラバクシンオー産駒でした。
ブラックタイド自身は、ディープインパクトという偉大な弟よりはさすがに成績で見劣りする、とはいえ雄大な馬格を持ち、クラシック制覇を期待された馬でもあります。サンデーサイレンスは母系の良さを引き出す能力に長けた種牡馬であったていわれ、その子どもたちも受け継いでいるように思えます。
ブラックタイドがサクラバクシンオーの秘めたスタミナを引き出し、勝負強さを備えた産駒がキタサンブラックなのかもしれませんね。
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