時を紡ぐ『チクタク』。
私はアナログ時計が好きです。
仕事柄、時間を正確に測れるものを身に付けなければならず、今でも文字盤に針のシンプルな腕時計を使っています。
電波時計も一時期使っていましたが、電波の受信がうまくいかなくなるとダメ。普段はSEIKOのクロノグラフタイプのクォーツ時計を愛用しています。
仕事以外の時は、スイス国鉄が使っている『モンディーン』をすることがあります。この時計は仲の良い後輩が元々使っていたのに影響されて、一本購入したもの。
この時計が気に入ったこともあり、友人の甥っ子が大学に合格したお祝いに贈りました。上の写真はその三本が揃った時のもの。一番手前が私の腕です(笑)。
さて、
元々、手巻きの時計をしてみたい、と思ってました。
鉄道時計、といえばSEIKOの懐中時計を思い出される方も多いかと。裏蓋に刻印された年号、所属先、通し番号があれば、マニアにはたまらないイッピンになるわけです。
その一方で、腕時計も貸与されることもあったそうで、いまなお乗務員は所属先から懐中時計ないしは腕時計を貸与されると聞いたことがあります。
貸与の時計をせず、私品を使う乗務員がほとんど、とも聴きます。点呼のときに『時計の整正』を行い、正しい時間に合わせて乗務につくのですから、貸与品でも私品でも、用途は同じです。最近のものは電波時計が普及したことや、時計の狂いもそう多くはなくなり、飛躍的に昨日が進歩していると思います。
そういうなかで、あえてアナログ、手巻き式の腕時計を買い求めるのは、私の風変わりな一面でもあるのでしょう(笑)。
手巻き式ですから、ゼンマイのネジをしっかり巻いてやらないと正しい時間を見ることができなくなります。メンテナンスもしっかりしないと『くるい』がひどくなります。
カレンダー機能もないシンプルな造り。
ヴィンテージ、と言うには大げさとは思いますが、私の手もとにくるまで、様々な国鉄マンを渡ってやって来たことを考えればヴィンテージ感があっておかしくはありません。
腕時計から発する秒針と機械の中を気にしつつも、この『チクタク』と響く時を刻む、しっかり五感に響かせながら時を紡ぐ、そういうことなんでしょうなぁ。
明日からまた仕事。
この時計が刻む『時』を大事にがんばらんば!
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